Association for Early Japanese Socialism Studies
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  設立の経緯と活動
 
 初期社会主義研究会は、1983年秋の「平民社80年」の記念集会を契機にして誕生しました。1989年のベルリンの壁、1991年のソ連邦の崩壊の以前のことでしたが、「社会主義」が魅力を失い、「社会主義研究」がアカデミズムから追放されようとしていた時期でした。弘隆社という古書店を媒介にして、様々な分野の研究者たちが集まりました。既成概念となった「社会主義」を否定し、「初期社会主義」と呼びました。もちろん、「初期」の意味は、集まった人たちのなかではバラバラで、時期的に定義しようという人もいれば、理念的に考えようとした人もいました。おおよその了解事項は、「社会主義」という思想の魅力を回復させる必要があること、そのためには未熟とされた明治期や大正期の社会主義者たちの人間的な魅力を掘り起こして、「社会主義」が提起してきた問題が何であったのかをもう一度見直してみよう、というチャレンジ精神にあったと思います。

 1996年8月、東京・神田神保町に活動拠点として事務所を設置しました。そして、堀切利高所蔵図書を中心にして、関係文献の収集・保存・公開をめざして「平民社資料センター」を併設しました。「平民社資料センターの設立と課題」と題する文章が『初期社会主義研究』(第11号、1998)に掲載されていますので、その設立の経緯と目指したものを知ることができます。

 会の機関雑誌『初期社会主義研究』は、1986年10月に創刊しました。2011年9月に第23号を刊行し、現在第24号、特集「『近代思想』創立100年と大杉栄」を作成中です。創刊号から20号までの総目次は『初期社会主義研究』(第21号、2008)に掲載しています。「平民社100年」あるいは「大逆事件百年」のような、これまでの初期社会主義研究会が関わってきた活動については、「活動の記録」として雑誌に掲載してありますので、それを参照してください。

 初期社会主義研究会は、学会ではありません。したがって入会資格を問うものではありません。関心がある人は誰でも入会できます。別にアカデミズムを拒否しているわけではありませんが、なるだけ権威主義的にならないように、事務局を中心にして、また機関誌は編集委員会を中心にして運営しています。もちろん、初期社会主義研究の下からのグローバル化を目指して、海外との交流を積極的に行っています。ただ、会と雑誌刊行の継続のために、年会費5000円をお願いしています。興味のある方は、どうか事務局までご連絡ください。
(文責・山泉進)
 

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